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女川

撮影日:2012年10月7日

あの地震から1年半が経った頃、津波の甚大な被災地である宮城県女川(おながわ)町を訪れました。女川はこの頃には既に一面の更地になっており、そこに町があったことすら疑わしい景色になっていました。その中に3つほど、横倒しになった建物が放置されています。これは後々、津波の怖さを伝えるためのモニュメントとなるそうで、観光資源となっていくのでしょう。写真後ろの建物は七十七銀行女川支店で、従業員12名が亡くなったそうです。

手前の簡素な慰霊碑は恐らく銀行とは無関係と思われますが、印象的な風景だったので一つのフォーカスに納めました。写真は慰霊碑まわりに薄くスポットを当て、また慰霊碑を中心に軽いズーム処理を加えています。なお、この銀行の被害者の遺族が、「適切な避難指示を怠った」として銀行を訴えているそうです。なんとも報われない、哀しい話だと思いました。